箇条 | 要求事項の要旨 |
---|---|
4.組織の状況 | |
4.1 組織及びその状況の理解 | 「OHSMSの意図した成果」に関連する組織外及び組織内の課題を決定する。 |
4.2 働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解 | 組織で働く人および利害関係者が、どのようなニーズ及び期待を持っているかを決定する。その中で組織が必ず守るべきことを決定する。 |
4.3 OHSMSの適用範囲の決定 | 箇条4.1、箇条4.2を考慮して、OHSMSの適用範囲を決定する。 |
4.4 OHSMS | ISO14001に従って、OHSMSを構築・運用する。 |
5 リーダーシップ及び働く人の参加 | |
5.1 リーダーシップ及びコミットメント | トップマネジメントがリーダーシップとコミットメントを実証(demonstrate)する。実証には、安全文化の促進が含まれる。 |
5.2 OHS方針 | トップマネジメントは、5つのコミットメントを含むOHS方針を策定する。その方針を働く人に伝達する。 |
5.3 組織の役割、責任及び権限 | トップマネジメントは、OHSMSに関連する役割、責任及び権限を割り当て、組織内に伝達する。働く人はその責を負う。 |
5.4 働く人の意見聴取及び参加 | 働く人の意見聴取(consultaion)と参加のプロセスを構築・運用する。 |
6 計画 | |
6.1リスク及び機会への取組み | ― |
6.1.1一般 | リスク及び機会を決定する。リスクには、「OHSリスク」と「その他のリスク」(以下、「OHSMSリスク」)が、機会には「OHS機会」と「その他の機会」(以下、「OHSMS機会」)がある。 |
6.1.2 危険源の特定並びにリスク及び機会の評価 | 「危険源」を継続的(ongoing)に先を見越して(proactive、事前に)特定するプロセスを構築・運用する。 |
6.1.2.1 危険源の特定 | |
6.1.2.2 OHSリスク及びOHSMSに対するその他のリスクの評価 | 「OHSリスク」および「OHSMSリスク」の評価のプロセスを構築・運用する。 |
6.1.2.3 OHS機会及びOHSMSに対するその他の機会の評価 | 「OHS機会」および「OHSMS機会」の評価のプロセスを構築・運用する。 |
6.1.3 法的要求事項及びその他の要求事項の決定 | 適用可能な法的要求事項及びその他の要求事項(以下、「法令等要求事項」)を決定し、アクセス可能とするプロセスを構築・運用する。 |
6.1.4 取組みの計画策定 | 「OHSリスク」、「OHSMSリスク」、「OHS機会」、「OHSMS機会」、「法令等要求事項」および「緊急事態への対応」をどのように管理するか計画する。 |
6.2 OHS目標及びそれを達成するための計画策定 | ― |
6.2.1 OHS目標 | OHS方針と整合したOHS目標を設定する。 |
6.2.2 OHS目標を達成するための計画策定 | OHS目標を達成するための計画を策定する。 |
7 支援 | |
7.1 資源 | OHSMSに必要な資源を決定し、提供する。 |
7.2 力量 | OHSMSに関して必要な「力量」(能力、適性)を決定し、力量を備える処置をする。 |
7.3 認識 | 働く人にOHS方針、OHS目標、危険源、OHSリスクなどを認識させる。 |
7.4 コミュニケーション | ― |
7.4.1 一般 | 内部及び外部のコミュニケーションのプロセスを構築する。その際には法令等要求事項も考慮する。 |
7.4.2 内部コミュニケーション | 階層、機能間で内部コミュニケーションを行う。 |
7.4.3 外部コミュニケーション | 法令等要求事項を含む外部コミュニケーションを行う。 |
7.5 文書化した情報 | ― |
7.5.1 一般 | ISO14001の要求および組織が必要とした「文書化した情報」(文書及び記録)を作成する。 |
7.5.2 作成及び更新 | 文書化した情報を承認し、識別する。 |
7.5.3 文書化した情報の管理 | 文書化した情報を利用可能で、保護されるよう管理する。外部からの文書化した情報を識別し、管理する。 |
8 運用 | |
8.1 運用の計画及び管理 | ― |
8.1.1 一般 | OHSMSの要求事項を満たし、箇条6で決定した取組みに必要なプロセスを構築・運用する。 |
8.1.2 危険源の除去及びOHSリスクの低減 | 危険源の除去>代替>工学的対策>管理的対策>個人用保護具の管理策の優先順位で、危険源除去及びOHSリスク低減のプロセスを構築・運用する。 |
8.1.3 変更の管理 | 計画的変更の実施・管理のためのプロセスを構築する。意図しない変更によって生じた結果をレビューし、有害な影響を軽減する。 |
8.1.4 調達 | ― |
8.1.4.1一般 | 調達を管理するプロセスを構築・運用する。 |
8.1.4.2請負者 | 請負者に関連するOHSリスクを評価し、管理するためのプロセスを請負者と調整する。請負者とその働く人がOHSMSの要求事項を満たすことを確実にする。請負者選定基準を定める。 |
8.1.4.3外部委託 | アウトソース(外部委託)した機能・プロセスが管理されていることを確実にする。 |
8.2 緊急事態への準備及び対応 | 潜在的な緊急事態への準備及び対応のプロセスを構築・運用する。計画的対応を構築し、教育訓練を提供し、定期的にテスト・訓練する。 |
9 パフォーマンス評価 | |
9.1 モニタリング、測定、分析及びパフォーマンス評価 | ― |
9.1.1 一般 | モニタリング、測定、分析、パフォーマンス評価のためのプロセスを構築・運用する。その対象は、法令等要求事項の充足度、危険源やリスク及び機会の活動・運用、OHS目標達成の進捗、運用・管理策の有効性である。また、OHSMSの有効性を判断する。 |
9.1.2 順守評価 | 法令等要求事項の順守評価のプロセスを構築・運用する |
9.2 内部監査 | ― |
9.2.1 一般 | OHSMSに関して、適合性及び有効性を確認するため内部監査を実施する。 |
9.2.2 内部監査プログラム | 監査プログラムを計画・構築・運用する。 |
9.3 マネジメントレビュー | トップマネジメントは、OHSMSの適切性、妥当性、有効性のために、マネジメントレビューを実施する。 |
10 改善 | |
10.1 一般 | OHSMSの意図した成果を達成するために、改善の機会を決定する。 |
10.2 インシデント、不適合及び是正処置 | インシデント及び不適合を決定し管理するためのプロセスを構築・運用する。 |
10.3 継続的改善 | OHSMSの適切性、妥当性、有効性を継続的に改善する。 |
注意:弊社独自の和訳および解釈です。(著作権上の制約や日本語版の誤訳を考慮)
例1:consultation of non-managerial worker 「非管理職との協議」は誤訳(ofでwithではない)で、「非管理職の意見聴取」
例2:プロセスの確立、実施、維持は、プロセスの構築・運用としています。
ISO14001 マニュアルサンプルあります〒
TEL
FAX